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時効は中断する!?

借金の消滅時効については、最後の返済または借入のときから進行していきますが、進行した時効期間の計算が振り出しに戻ってしまうことがあります。これが『時効の中断』と言われるものです。 「中断」と言われると止まるだけ・・・といった印象をお持ちになる方がほとんどかと思いますが、そうではありません!ゼロからの再スタートとなります。つまり完済から4年と9ヶ月の時に時効が中断した場合、それまでの4年9ヶ月は“無”になるということです。

時効が中断するケースとは?

民法では大きく分けて次の3つの時効中断のケースを挙げています。

1.請求
2.差押え・仮差押え又は仮処分
3.承認

ここでは1と3についてお話していきましょう・・・

(裁判上の)請求

「請求」と言っても単に請求書を送ったり、「払ってください」と言うだけではなく訴えを起こす必要があります。
例えば4年9ヶ月の間、返済していない借金があったとします。相手方も何も言ってこないので安心していたら、ある日突然裁判所から「訴状」なるものが届いてビックリ!という方も結構いらっしゃるのです。この場合、相手の貸金業者が5年で成立する時効を中断させるため訴えたということですね。
また『支払督促』なるものが届くこともあります(むしろこっちの方が多いかも?) これは簡単に言えば“裁判所に頼んで督促してもらう”とでも言えばいいでしょうか?

一方、過払い請求をする時、完済から既に9年11ヶ月経っていたとしましょう。そうすると超特急で手続を踏んだとしても時効が完成してしまう可能性があります。そこで過払い金を返せという主旨の裁判を起こすのです。そうすれば時効の進行が止まりますので、じっくりと返還手続きを行うことができます。 しかし中には「どうしても裁判なんてイヤだ!」という方もいらっしゃいます・・・その場合にはどうするのか?・・・ 実は「催告」という方法があります。要するに裁判外での請求ということで、やり方等が決まっているわけではありませんが、証拠を残すため内容証明郵便でなされます。ただこの方法では確定的な中断とはならず、催告後6ヶ月以内に訴訟等の手続きをとらなければ時効中断の効力が生じません。催告後半年以内で解決すればよいのですが、でなければ結局は裁判・・・ということになります。 受け取った時に絶対にしてはならないこと!それはこうした裁判所からの通知を無視することです。そんなことをしたら相手の言い分だけが通った結果になってしまいますから!もし受け取ったなら、できればその日のうちに司法書士・弁護士に必ず相談するようにして下さい。

(債務の)承認

時効が中断する理由の最もポピュラーなものが債務の承認だと思います。 5年の間で1度でも借金があることを認めたのであれば、その時点で時効は中断し、時効期間の計算は振り出しに戻ります(ゼロからの再スタート)。 では“借金があることを認めた=債務の承認”とは具体的にどういうことか?

債務の承認

これらの対応は全て“債務の承認”とみなされます。(言葉だけのやり取りなら「そんなこと言った覚えはない」と苦し紛れの言い訳もできなくもないですが、書面を取られていたらアウトでしょうね) また、貸金業者は時効中断させようとアノ手コノ手を使ってきますから「少しでもイイから払ってもらえませんか~」等と言ってくることもあり、その際たとえ少しでも払ってしまったら・・・これも“債務の承認”となります。